2011年3月2日水曜日

ケーススタディ体験会!         「アップルの復活:iPodの快進撃」

こんにちは。田中です。
ちょっと遅くなってしまいましたが、先日2月16日(水)に行われたケーススタディ体験会のブログをupします。

「ケーススタディに興味はあるんだけど、実際どんなことやってんの?」
「EBSGの勉強会に参加してみたいんだけど、ちょっとキッカケがなくて…」
みたいな方も中にはいらっしゃると思うんですが、
「とりあえず… ケーススタディを実際に体験してみてください!!」
というコンセプトで、今回体験会のイベントを開催しました。

ケース題目:「アップルの復活:iPodの快進撃」

ディスカッションの流れは以下のとおりです。
1.事実の整理
2.アップル社の経営の優れた点の分析
3.アップル社の問題点を分析
4.今後アップル社が採りうるべき戦略(06年時点における意思決定として)
今回は当団体メンバーの4人に、体験会参加者5名を加えた計9人のため、
グループを二つにわけてディスカッションを行いました。


以下、アップル社のケースの中で僕が特に印象に残っている点をいくつか挙げてみます。

・アップル社の強みはソフトウェアにあり
アップル社はご存知の通り、iMacやiPod、そして現在ではiPhoneやiPadなどの設計、開発、販売を行っている会社ですが、その競争力の源泉となっているのはソフトウェアであるという点です。
これは具体的にいうと、iPodというハードは魅力的な製品ですが、その価値を高めているのが、iTunes、iTMS (iTunes Music Stores )などの「楽曲購入→保管→再生」という一連のシステム、つまりソフトウェアにあるということです。ジョブズは『ソフトウェアはユーザー体験そのものである』と述べています。

・技術優位性だけではない、製品開発コンセプト
実際に製品開発における技術力において、他社が決してアップルに劣っているというわけではなく、また有料音楽配信サービスもiPodがブームになる2年前 の99年からSONYは行っていました。しかし、アップル社は「デジタルハブ構想」や「ユーザー・フレンドリー」の視点によって他社よりも魅力的な製品・ サービスを提供することに成功しました。
またその際に、アップル社の意思決定スタイルも重要な役割を果たしたことは注意すべき点です。

また以下のような点も評価ポイントに挙がりました。
・ 価格設定(コスト優位性)
(←低い流通マージン、製造のアウトソーシングなどが背景に)
・ デザイン重視
・ ブランド戦略
・windowsとの相互利用が可能に

一方課題と、今後採りうるべき戦略として
・既存製品の品質改善
・従来の製品とは異なる新型高機能製品の開発
なども挙がりましたが、やっぱり重要なのは以下のことですね。

「ジョブズの後継者問題」

良くも悪くも(?)、これまでアップル社の経営はジョブズのカリスマ性にかなりの部分を委ねられてきたので、長期的な成長のためにはジョブズが引退した後の経営者が重要になるでしょう。
「そのための人材が育っているのか?」
「また他社からスカウトしても、アップルの独特な企業文化の中で手腕を発揮することができるのか」
などディスカッションでは最も難しい経営者の問題ですが、やはりアップルにいてはこれが
一番関心のある問題ですね。
今回のケースは難しいテーマではありましたが、参加者も多かったことから、様々な視点か
らディスカッションが出来ました。
ケーススタディでは、一つの事実、数値を様々な側面から分析することでディスカッション
の質は向上します。
当団体は今後も参加者を募集しています。
見学からでも大丈夫ですので、興味がある方は是非とも田中(k.tanaka1.20@gmail.com)までご連絡ください。
次回の勉強会は明日3月2日(水)、テーマは「旭硝子:EVAの導入」です。

0 件のコメント:

コメントを投稿