2011年5月18日水曜日

ケーススタディ「資生堂:中国市場への参入」

どうも、メンバーの嶋崎です。
去年は、学部4年だったのですが、現在も学部4年です。
大学から、君には是非もう一年残って欲しいという通知を頂き、もう一年残留することに
なりました。
そのため当団体と共に、充実した一年にしようと考えております。

さて、そんなことはどうでも良いので、本題に入ります。
今年度の活動一回目である今回は、資生堂の中国展開にまつわるケースを用いて、
ケーススタディを行いました。
初めての方が3人参加して下さり、合計7名で議論を行いました。
主なキーワードは、「マーケティング」「ブランド」 「中国市場」だったかなと思います。

資生堂は、当初は薬局からスタートし、ご存知のとおり現在では日本の代表的な化粧品メーカーです。
「美しさと幸せへの貢献」を信条として、近年、カネボウの化粧品部門を買収した花王にシェアを抜かれるまでは、何十年に渡って日本国内のシェア一位を守り抜いてきました。

ケースの中で同社の優れていた点として、上がったのは
・徹底された高品質の製品とサービス
・ブランドに合わせたマーケティング展開
・規模の経済や高付加価値製品による粗利の高さ
・海外現地の文化に合わせた製品
・早い時期に中国に展開し、かつ政府との良好な関係を築いたこと
・製品ラインを大胆に削減したこと

次に同社の課題点として上がったのは、
・高品質を維持するがためのミドル・マス市場への弱さ
・チャネル転換の遅れ
・販管費の高さ
・潜在ニーズを汲み取るためのマーケティングの弱さ
・グローバル人材の少なさ
 などの意見が挙がりました。


それらを考慮した上での、これからの戦略については
まず中国展開における戦略は、
・所得が高いアッパー層への高級なブランドイメージ維持のため、
 トイレタリー製品は非資生堂ブランドとして販売する
・化粧品のターゲットをミドルアッパー層まで拡大する

次に全社での戦略は、
・ブランドを減らし、メガブランドを育成する
・Webチャネルの強化
・高齢社会に向けたシニア層へのブランド開発orブランド拡張
・中国以外の新興国への展開(種を撒く)
 などの意見が挙がりました。

化粧品業界は米P&Gや仏ロレアル、英蘭ユニリーバなど、海外企業が非常に強力なため、競争が激しい業界です。しかし、メイクアップよりもスキンケアの文化が強い巨大なアジア市場が主な戦場になるのであれば、
同じような肌の色や化粧文化を持った日本ブランドである資生堂は十分に戦っていけると思っています。




今回は初めて参加の方が多かったにも関わらず、非常に白熱した議論になったと思います。

次回は、6月第一週目にプレゼンand経済政策に関するディスカッションを行う予定です。
少しでも興味のある方、おりましたらお気軽にお問い合わせください。